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2008年07月24日

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

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黒井勇人

新潮社 2008-06-26
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ブラック会社に勤める筆者の愚痴の羅列かと思いきや、創作にしても、真実にしても、よく出来ていたと思う。

高校中退、ニート歴10年選手のマ男君が、母の死を契機に一念発起、就職したのはいいけれど、 そこは経験なしの中卒プログラマーを雇うようなブラック会社、一癖も二癖もある同僚に、労働基準法何のその、社内いじめあり、下克上あり。 その中で、筆者が成長して行く様を描く回顧録。

会社の同僚を、三国志の中の鬼才のライバル、諸葛亮孔明や周瑜に例えているところがなんとも、面白い。 むしろ三国志を知らないと面白さが半減するかもしれない。

以後ネタばれはいってます。

 

三国志での孔明の最大の失敗は、「泣いて馬謖を斬る」に象徴されるように、優秀な後継者を育てられなかったことであり、それが、 後になって蜀を滅ぼす原因となってしまうのだが、本作品の孔明は、ニートであった筆者の能力を見抜き、軍師のような的確なアドバイスを行い、 プログラマーとしての実力もさることながら、プロジェクトの一員としてコミュニケーション能力や、ヒューマンスキルも身に着けていきます。

ニートだった筆者が孔明と出会い、水を得た魚(水魚の交わり)のように成長していく様は、感動できます。果たして、 筆者は孔明の期待に答え、後継者となれるのか?

三国志の〆は、死せる孔明、生ける仲達を走らせる でしたが、本作品では、如何に・・・?

posted by kazenaru at 16:11 | 愛知 霧 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
何気に興味を引かれるのは、やはり孔明の成せる技なのでしょうか。
Posted by 帰宅できない営業の世界 at 2008年08月10日 22:41
そうです。平成の孔明は、日本のブラック会社の中にいました。

この本に出てくるプラック会社の人材は、ストレートで進学してきた優秀な新卒ではなく、挫折経験のある人が多いんですね。

だから、孔明のような人材も出てくるわけで。
Posted by kazenaru at 2008年08月11日 09:20
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